2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14770034
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
土屋 浩一郎 徳島大学, 医学部, 助手 (70301314)
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Keywords | free radical / quercetin / flavonoids / EPR / oxidative stress / iron / NTA / liposome |
Research Abstract |
1.Quercetin誘導体の脂質過酸化抑制効果の検討 quercetinによる抗酸化能発現機序としては、直接に活性酸素・フリーラジカルを消去する系が考えられているが、近年鉄イオンの不活性化も関与している可能性が示唆されている。そこで3価鉄-NTA錯体を用い、quercetin誘導体による脂質過酸化抑制効果を卵黄レシチンリポソームを用いて検討した。その結果、quercetinは鉄イオンと錯体を形成すると共に、脂質過酸化を強力に抑制することを見出した。また、quercetin誘導体であるquercetin-3-0-glucoseはquercetinよりも強力に脂質過酸化を抑制することを見出した。 2.Quercetinと活性窒素種の相互作用 酸性条件下亜硝酸はnitrosonium cation(NO^+)を生成し、これが生体高分子に対するnitoroso化の原因になると考えられている。そこでquercetinと亜硝酸の相互作用を電子スピン共鳴(EPR)法検討した。その結果、酸性条件下(pH2-4)で亜硝酸単独でも一部ガス状一酸化窒素(NO^・)の生成は観察されたが、quercetinが共存することにより亜硝酸からのNO^・産生が大幅に促進される事が見出された。 ところでtyrosineは亜硝酸・酸性条件下でnitrotyrosineを生成することが知られている。そこでnitrotyrosine生成に対するquercetinの抑制作用について検討した。その結果、quercetinは[nitrite]<[quercetin]の場合nitrotyrosine生成をほぼ完全に抑制するのに対し、[nitrite]>[quercetin]の条件では逆にnitrotyrosineの生成を促進した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 土屋 浩一郎: "亜硝酸と一酸化窒素"血管. 25巻2号. 63-71 (2002)
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[Publications] Koichiro TSUCHIYA: "The role of thiol and nitrosothiol compounds in the nitric oxide-forming reactions of the iron-N-methyl-D-glucamine dithiocarbamate complex"Biochemical Journal. 367. 771-779 (2002)