2002 Fiscal Year Annual Research Report
新たなヒトモノクローナル抗体の作成とその臨床応用への検討
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14770082
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
橋口 明典 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50276218)
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Keywords | ヒト抗体 / ベロ毒素 / CD26 |
Research Abstract |
ベロ毒素、ならびにヒトCD26を、ヒト末梢血リンパ球を移植したCB-17 SCIDマウス(SCID-huPBL)に免疫した。免疫から14日後、脾臓よりRNAを抽出し、ヒトイムノグロブリン、重鎖(γ鎖)、軽鎖(κ鎖、λ鎖)のそれぞれ可変領域のcDNAライブラリーを得た。アセンブリPCR法により、γ鎖とκ鎖、γ鎖とλ鎖、それぞれを対にして組み合わせ、ファージミドベクターに組み込み、single chain Fv(scFv)cDNAライブラリーの作製に成功した。 ファージ・ディスプレー法にて、それぞれ目的の抗原と結合するクローンを濃縮し、ELISA法にて陽性を示すクローンを多数得た。これらは、κ鎖、λ鎖、いずれのライブラリーからも得られた。 これらのクローンについては、それぞれ塩基配列を決定し、各々は、塩基配列の異なる独立したクローンであることを確認した。各クローンの遺伝子産物をイムノブロッティング法にて解析したところ、それぞれ約30kDの安定した蛋白(scFv)を産生することが明らかとなった。 これらのクローンの中から、ELISAでのシグナルが強いクローンについて、大量精製を目的として、ヒスチジン・タグを付加するタンパク発現系への組み換えを行った。組み換え後も、ヒスチジン・タグを有する30kDの安定した蛋白の発現をイムノブロッティング法にて確認した。 現在、これらのクローンについて、精製法の検討を行っている。 精製後は、親和性解析、in vitroでの機能解析を進める予定である。
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