2003 Fiscal Year Annual Research Report
コレラ毒素Bサブユニットの粘膜免疫アジュバント活性機構に関する研究
Project/Area Number |
14770122
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
井坂 雅徳 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (40336673)
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Keywords | 粘膜免疫 / CTB / アジュバント / サイトカイン / ワクチン / IgE / アレルギー |
Research Abstract |
研究実績の概要は以下のとおり. 研究課題のコレラ毒素Bサブユニット(rCTB)の粘膜免疫アジュバント活性機構に関する研究において、平成15年度は、免疫担当細胞の解析(抗原特異的T細胞増殖反応、抗体産生細胞等)、抗原刺激細胞のサイトカインアッセイを行った。マウスはBALB/cを使用し、rCTB:10μg(経鼻)でジウテリアトキソイドと共に4回免疫した。また、昨年の報告と同様に、アルミニウムアジュバント2.5μg(皮下)、コレラトキシン(CT,100ng,経鼻)も使用し、比較対照とした。単核球を免疫マウス脾臓から、比重遠心法で分離し、1×106cell/mlの条件で、rCTBを10μg/mlの濃度で培養し、各種サイトカイン産生の比較を行った。結果として、インターフェロンガンマ(IFN gamma)の産生が多く、IL4等は余り観察されなかった。IFNgammaの産生量の経日変化をみると、rCTB添加後2日目でピークに到達し、以降その産生は低下していった。この現象は、免疫アジュバントの種類に関係なく、全てで同様の結果を得た。各アジュバントで免疫した単核球を上記で決めたrCTB濃度で共に2日間培養し、細胞表面マーカーに対するモノクロナール抗体で染色後、FACScanによりセルソーティングし、アジュバントによる差の有無を検討した。測定細胞数を固定して観察した結果、rCTBの添加の有無で、CD4/CD8の細胞比が極端に変化したことが初めて示された。またCD11b抗体陽性細胞がrCTBの添加で有意に上昇していることが観察された。rCTBはホロトキシンのCTとは事なり、in vitorでIFN gammaを産生させ、炎症を抑える方向に向かわせていることが考えられる。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Masanori Isaka: "Mucosal and systemic antibody responses against an acellular pertussis vaccine in mice after intranasal co-administration with recombinant cholera toxin B subunit as an adjuvant"Vaccine. 21. 1165-1173 (2003)
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[Publications] Yoko Yasuda: "Frequent nasal administrations of recombinant cholera toxin B subunit (rCTB)-containing tetanus and diptheria toxoid vaccines induced antigen-specific serum and mucosal immune responses in the presence of anti-rCTB antibodies"Vaccine. 21. 2954-2963 (2003)