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2002 Fiscal Year Annual Research Report

長期シンナー吸入時の有機溶剤耐性形成に関する研究

Research Project

Project/Area Number 14770203
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

吉留 敬  岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (40304307)

KeywordsToluene / Xylene / GABA / SPME / GC
Research Abstract

トルエンおよびキシレン暴露用チャンバーは既に作成済みであり,脳内のGABAレセプターの定量法も確立している。気化平衡マイクロ固相抽出ガスクロマトグラフィーによるトルエンおよびキシレンの高感度測定法も確立している。
トルエンおよびキシレンは麻酔用エーテル気化器を用いて気化を行い,空気と混和することによって流すことにより,暴露濃度を自由に調整することが出来る。暴露チャンバー内には食餌籠と給水瓶を入れることで,長時間のトルエンおよびキシレン暴露下にあっても自由に給水や食事を行うことが出来る。
気化平衡ガスクロマトグラフィーにおいては,トルエンおよびキシレンが比較的高沸点であるため気化平衡を得るのに時間がかかるが,一旦バイアルの温度を上昇後,マイクロ固相抽出ファイバーを気相に挿入し,室温までゆっくりと冷却することにより高い回収率を得ることが可能となった。この際,内部標準物質として重水素置換したトルエンおよびキシレンを用い,ガスクロマトグラフィー質量分析計によって分析を行うことで,良好な定量性が得られている。更に,ガスクロマトグラフィーによる分析の際にカラムオーブンの初期温度を0℃に冷却しておき,そこから温度を上昇させる事により極めて先鋭なピークを得ることが出来るため,検出感度をより高くすることが出来る。これらの方法を用いることにより,小さなラット諸臓器から,低濃度のトルエンおよびキシレンを定量することが可能となった。
実験の前段階としてこれらを用いて,ラットにトルエンおよびキシレン蒸気を暴露し,ラットの行動の変化,組織内のトルエンおよびキシレン量,脳内のGABAレセプターの定量のおおまかな当たり付けを行った。次年度はこの結果を基に,より詳細な変化について検討を行う予定である。

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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