2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14770205
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
山田 丈士 日本医科大学, 医学部, 助手 (00343608)
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Keywords | 覚せい剤 / メタンフェタミン / エタノール / 相互作用 / 脳内濃度 |
Research Abstract |
本年度はまず、有機的なデータベース結合のために、データ処理のコンピューターを購入した。機種の選定にあたり、搬送が可能で他所にてもデータ解析が行えることを考え、モバイルのノートパソコンを選定した。また、分析機器のコンピューターとデータ処理のコンピューターをLANにてネットワーク接続し、データのやりとりを迅速に行えるようにした。今後は、ネットワーク接続している事から、施設外からもデータベースにアクセスできるようにサーバー機能を付加したいと考案している。 また今年度は脳の分析の方法を確立するため、いくつかの方法論を検討したが、最終的には超低温にて破砕する方法が適していると考えられた。この方法ならば、試料の損失を抑えることができ、分析試料の分量も比較的正確に計量することが可能で、量の少ない試料の節約に繋がると考えられた。脳自身の分析についても、いくつかの方法論を検討したが、血液や毛髪の分析にて用いていた塩酸とメタノール混合液による抽出する方法が、煩雑さを排除することができる方法であると考えられた。 SDラットや他のラットに種を変えての検討はSPF施設のスペースや管理などの飼育の問題や、経済的な問題もあり、来年度の継続検討項目とする。また標的薬剤の重水素体の合成に関してはデータベース構築や分析法の確立に時間を取られ検討する事は困難であった。これに関しては来年度も継続して検討するが、合成及び精製にはかなりの時間が必要とされることや精製効率などもあることから、これと平行して重水素体以外のより入手が容易であるコントロール薬物についても検討を進めて行く予定である。
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