2002 Fiscal Year Annual Research Report
慢性関節リウマチにおける骨破壊の進行と重症化遺伝、骨代謝関連遺伝子多型との検討
Project/Area Number |
14770214
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
古谷 武文 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (30256549)
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Keywords | 関節リウマチ / RANK / OPG / SNP |
Research Abstract |
1987年のRA診断基準でdefiniteと診断され、初診時と2年後の骨びらんの数が既に判明しその差が数化されている73例(2年間のびらん数変化値49〜0)を対象として、これらの既提供試料(A群)DNAおよび血清を連結不可能匿名化して用いた。GeneBankから重症化候補遺伝子であるRANKやOPGのSNPを解析。これらに対して、プロモーター領域を中心に約400bp程度のサイズが各遺伝子につき7-10程度で、それぞれが重複し、ForwardとReverseプライマーのTmがほぼ同一であるようにプライマーをデザインした。プライマーのデザインは、プライマー3などを用いた。特に進行性であった7例(びらん点数39から49)と非進行性であった7例(同0から2)の計14例を対象に、前記のプライマーを用いてPCRを行い、電気泳動にて目的のPCR産物を確認した。精製後にダイレクトシークエンスを外注した。SRLから報告されたシークエンス結果は解析ソフトのSequencherにて解析し、SNP(一塩基多型)などの遺伝子多型を同定した。その結果、日本人RA患者で初めて、RANK遺伝子のExon6に4箇所のSNPsがあることが判明した。残念ながらそのSNPsと2年間のびらん数変化値の関連を調べたが、有意な関連は認められなかった。しかし、RA患者でその分布に偏りがあることから今後疾患感受性と関連があるか否かコントロール郡と比較する予定である。OPG遺伝子についてはExon3で1箇所SNPを認めた。現在13例のみの解析であり、このSNPsが2年間のびらん数変化値と関連するかを現在検討中である。
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