2002 Fiscal Year Annual Research Report
骨髄細胞移植を用いた放射線照射皮膚における創傷治癒改善効果の検討
Project/Area Number |
14770396
|
Research Institution | 福井医科大学 |
Principal Investigator |
小浦場 祥夫 福井医科大学, 医学部附属病院, 助手 (20324155)
|
Keywords | 骨髄幹細胞 / 脂肪前駆細胞 / 筋芽細胞 / 組織再生 / 放射線障害 / niche |
Research Abstract |
骨髄細胞を確立するためにSprague-Dawly ratおよびC57/B6 mouseの骨髄を採取して骨髄単核細胞を比重遠心法にて分離、これを培養して得られたplastic adherent cellsを実験に用いた。また、この他にmesenchymal stem cellとして多分化能を持つ事が知られる脂肪組織由来のpreadypocyte、筋肉由来のmyoblast、脳神経組織由来のneural stem cellも同時に分離・培養した。また、magnetic sortingを用いて骨髄細胞よりCD34(+)cellを分離した。Controlとしては皮膚のfibroblastを分離・培養した。これらの細胞をgreen fluorescent proteinをコードする遺伝子とンエオマイシン耐性遺伝しを有するベクターpQBI 25でトランスフェクシヨンし、G418を用いてトランスフェクタントを選別し、細胞のマーキングを行った。 これらの蛍光色素によりマーキングされた細胞をrat、mouse各々の皮膚内に注射し、その細胞の挙動を現在観察中である。これにより各幹細胞のnicheが同定できる可能性がある。また、rat、mouse各々の皮膚に放射線照射を行い(現在至適方法および条件を検討中)、放射線潰瘍が生じる条件において、照射後にこれらの細胞を皮膚内に注射し、放射線潰瘍の形成に与える影響、および移植された細胞がどのような組織に分化し、組織再生に関与しているのかを観察する予定である。
|