2002 Fiscal Year Annual Research Report
真菌による人単球由来樹状細胞からのサイトカイン産生のメカニズムの解明
Project/Area Number |
14770416
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
吉田 雄一 福岡大学, 医学部, 助手 (70335975)
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Keywords | 樹状細胞 / サイトカイン / 抗原提示 / 真菌 |
Research Abstract |
健常人(ボランティア)から得られた血液よりPBMCを分離し、ペトリデッシュにて37℃で1時間培養後、貼りつき細胞を回収することにより単球を分離した。分離した単球をGM-CSFおよびIL-4の存在下に5日間培養し、人単球由来樹状細胞を誘導した。 また同時に、人の気管支(ATCC10231)、爪(ATCC24433)、血液(ATCC90028)から分離されたCandida albicansの臨床分離株をそれぞれサブローデキストロース液体培地にて37℃で15時間振盪培養し、酵母形の真菌を回収した後、さらに65℃で4時間加熱し、死菌を作成した。 上記操作にて得られた樹状細胞および真菌(死菌)を1:0.1,1:1,1:10の割合でそれぞれ48時間培養した後、培養した樹状細胞を回収し、表面マーカーの発現の変化および培養液中のサイトカインの産生について検討を行った。 フローサイトメトリーにて分析を行ったところ、驚くべきことに人単球由来樹状細胞上のCD80,CD83,CD86は、混合培養したカンジダ死菌(真菌刺激)により、濃度依存性に発現の増強を認めた(ただし、1:10では樹状細胞のviabilityは低下した)。また同時にELISA法にて培養上澄み液中のIL-10の定量を行ったところ、濃度依存性にIL-10の産生を認めた。他の炎症性サイトカイン(IL-1β,TNF-α,MCP-1,IL-8など)やTh1/Th2に関連したサイトカイン(IL-12,IFN-γなど)の産生の有無については現在検討中である。
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