2002 Fiscal Year Annual Research Report
障害早期パーキンソン病モデルラットにおけるドパミントランスポータ画像の病態意義
Project/Area Number |
14770449
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
久慈 一英 金沢大学, 医学部附属病院, 助手 (90283142)
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Keywords | ドパミン神経 / パーキンソンモデルラット / ドパミントランスポータ |
Research Abstract |
パーキンソン病モデルラットの作成と定量的解析法の検討 (1)パーキンソン病モデルラットの作成 ラットを定位固定装置に固定し、報告された方法で正確に線条体に注入用針を刺入する。ここから、ドパミン作動性神経系を選択的に破壊する6-OHDAを定位装置により定位的に注入する。コントロールとして生食を同量注入したものを作成した。 (2)パーキンソン病モデルラットの確認 アポモルフィン投与後の回転運動の回数を測定して、機能的なパーキンソン病モデルラットの機能異常を確認した。 (3)6-OHDAを注入後、1日後および14日後に実験に用いた。 (4)脳切片のインビトロドーパミンレセプタ結合反応にて変化を確認 放射性リガンドとしてD1は[^3H]SCH23390、D2は[^3H]YM-09151-2を用いた。 (5)脳切片のインビトロドパミントランスポータ結合反応を行って変化を確認 放射性リガンドとして[^3H]GBR 12935を用いた。 (6)イメージングプレートとBAS-5000を用いた定量的高精度オートラジオグラフィーを行った。 以上を行ったところ、回転運動とドパミントランスポータ結合能の低下が、良い相関を示した。 (7)定量解析にStatistical parametric mapping法を応用したラット脳画像の客観的評価法を検討した。Matlab6.5をWindows XP上に導入し、定量的画像解析ソフトウエアであるSPM2bが作動する環境を準備したが、動作がまだ不安定であり、改善を要する。とりあえず、定量解析は、一定の断面のみをテンプレートとして解析することとした。コントロール群を対照群とすることにより、それぞれのオートラジオグラフィーで定量的に評価した。関心領域を設定することなく、異常部位の範囲を表示することができるので、有用な解析法であると思われた。
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Research Products
(1 results)