2002 Fiscal Year Annual Research Report
精神分裂病モデル動物における遺伝子発現の包活的データベース作成
Project/Area Number |
14770488
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
窪田 恭彦 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (90333799)
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Keywords | 精神分裂病 / メタンフェタミン / フェンサイクリジン / 覚醒剤 / 逆耐性現象 / 覚醒剤精神病 / SAGE / PCP |
Research Abstract |
1.メタンフェタミン投与ラットおよびフェンサイクリジン投与ラットの作成 8週齢のWistar型雄性ラット(170-190g)にメタンフェタミン(4mg/kg)あるいはフェンサイクリジン(10mg/kg)を腹腔内投与し、1時間後に断頭した。断頭後、氷上にて速やかに脳を取り出し、大脳皮質を分離した。対照として、生理食塩水(1ml/kg)を腹腔内投与後、一時間後に断頭したラット大脳皮質を用いた。分離した大脳皮質は速やかにホモジネートし、AGPC変法および磁気ビーズによりmRNAを抽出した。 2.SAGEライブラリーの作成・解析 大脳皮質mRNAより合成した2本鎖cDNAから、種々の分子生物学的手法を用いて10塩基対の短い断片(タグ)を分離し、それらを繋げて長い分子にした後、オートシーケンサーを用いて塩基配列を決定した。この結果をSAGE専用ソフトで解析した。SAGEプロトコールにはSerial Analysis of Gene Expression Detailed Protocol version 1.0dを用い、データ解析にはSAGE analysis software 4.0.0.0を用いた。これまでのところ、メタンフェタミン(4mg/kg)、フェンサイクリジン(10mg/kg)および生理食塩水(1ml/kg)を投与し、1時間後に断頭したラット大脳皮質から作成したSAGEライブラリーから、それぞれ約40000個のtagを解析し、1万数千種類のmRNAを同定し、タグの出現頻度として遺伝子発現量を捉えることが出来た。
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