2002 Fiscal Year Annual Research Report
ループス腎炎発症・進展におけるInterleukin-4(IL-4)の役割
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14770564
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
上田 誠二 久留米大学, 医学部, 助手 (80322593)
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Keywords | Interleukin-4 / SLE / lupus nephritis |
Research Abstract |
1.野生型Interleukin-4(IL-4)、変異型IL-4(ヒトで公表された変異体を参考にしたマウスでの相同体Dominant negative IL-4(Q116D/Y116D)、ならびに細胞特異型IL-4(Shanafelt等(PNAS,95:9454-9458,1998)により開発された、T cellやマクロファージのレセプターには作用するが、その他の細胞には作用しない変異型IL-4:Q116E)をpcDNA3(mammalian expression vector)にsub-cloningし、作成した発現ベクターをCOS細胞にtrasfectし、培養上清中のIL-4の抗原性をELISA法で確認した。 2.マウスの血管内皮細胞、腹腔マクロファージ、抹消血リンパ球を分離培養し、上記の発現ベクターをtransfectし、生物学的効果を下記の方法で検討した。内皮細胞:MCP-1、IL-6の発現(ELISA法)、VCAM-1の発現(flowcytometry).マクロファージ:LPS刺激下のTNF産生(ELISA法).T cell:増殖能(BrdU uptake).B cell:分化(CD19、CD23発現). 3.マウスに対し各ベクター100-200μgを尾静脈より投与する方法で遺伝子導入を行い、血中のIL-4濃度の上昇をELISA法で確認中である。(遺伝子導入効率、および発現効果に、非常にバラツキがあり、高い導入効率、発現効果を得るため、現在adenovirus vectorを作成中である。)
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