2002 Fiscal Year Annual Research Report
臨床応用を目指した増殖因子受容体を分子標的としたターゲット療法の開発
Project/Area Number |
14770620
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
八木 洋 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20327547)
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Keywords | IL-2Receptor / RNase / conjugate / monoclonal antibody / Fv |
Research Abstract |
本研究は、より抗原性の低い抗体のvariable lesionと、これにconjugateを行う殺細胞効果を有するRNaseをそれぞれcDNAから蛋白生成し、その後蛋白レベルでconjugateさせ、その抗原特異性と、殺細胞効果、及び低抗原性をmouse投与により証明する各段階より成り立っている。本研究のターゲットとする細胞はすでに抗体自身ではその殺細胞効果が証明されているmouseの白血病細胞、及びリンパ球刺激試験を用いる予定である。Control群としてはIL-2 receptorの低発現細胞を用いる。現時点での進行状況は、それぞれの蛋白生成を行っている段階であり、conjugeteの前段階までである。具体的にはまず、IL-2 Receptorに対するmonoclonal抗体のvariable lesionの蛋白生成に着手した。アマシャムのRecombinant phage antibody systemを用い、まずH, LchainそれぞれのcDNAをlinkerでconjugateし、その後大腸菌で増幅させた後、phageに感染させphageに抗体産生を行わせた。これをIL-2 Receptorに対するmonoclonal抗体での実績のある、白血病細胞であるところのMJ-2を用いてElisaをかけ、抗体としての活性を確認した。現時点で活性確認作業中である。また同時にSDS-PAGEを用いて蛋白質量からの確認も行っている。一方でIL-2 Receptorに対するmonoclonal抗体のvariable lesionとのconjugateを行う1-7desRNase自身の蛋白生成にも平行して着手した。大腸菌に封入体の形で増幅させた後、蛋白生成を自然滴下によるgraduationカラム法を用いて行っている。この蛋白生成に関しては、まだ生成効率が悪く純度が低い、あるいは生成量が少ないなどの問題があり、現在試薬などを検討しながら再試行中である。
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