2003 Fiscal Year Annual Research Report
臨床応用を目指した増殖因子受容体を分子標的としたターゲット療法の開発
Project/Area Number |
14770620
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
八木 洋 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20327547)
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Keywords | モノクローナル抗体 / IL-2 / ターゲット療法 |
Research Abstract |
1.研究方法 まず抗IL-2受容体抗体FvフラグメントのcDNAとdes1-7RNaseのcDNAを発現ベクターに組み込み、大腸菌に封入体の形で産生させたのち、精製・再活性化した後化学的に結合させ、抗IL-2受容体Fvフラグメント・des1-7RNaseを作製する。その上でリコンビナント蛋白の白血病細胞に対する殺細胞効果、及びActinomycin Dとの相乗効果をMTT assayを用いて検討する。 2.平成15年度研究成果 抗IL-2受容体抗体のFv部分のみを精製するため、recombinant phage antibody systemを用い、HとL鎖のcDNAをlinkerでDNA上組み合わせ、それを大腸菌で増幅させた後、抗体を提示するphageに感染させ、phageに新たな蛋白として精製させた。これをIL-2受容体のmonoclonal抗体に親和性のある、マウスの白血病細胞であるMJを用いたELISA法による選択を行ない、その活性を確認した。この蛋白を標識をdetectするカラムを用いて精製し、これにより活性をもった抗体のFv部分のみの単離に成功した。 次にこのFv部分とconjugateをするため、RNaseのinhibitor結合部位を排除した1-7desRNaseの精製を開始した。大腸菌内に封入体の形で発現させた蛋白に対し、グラデュエーションカラム法を用いて精製した。
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