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2002 Fiscal Year Annual Research Report

Bcl-X_L遺伝子導入による放射線性腸炎発症予防効果

Research Project

Project/Area Number 14770652
Research InstitutionNara Medical University

Principal Investigator

小山 文一  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (40316063)

KeywordsBcl-X_L / アデノウイルスベクター / 放射線性腸炎 / 遺伝子治療
Research Abstract

本年度は、まずCAGプロモーター制御下にBcl-X_L遺伝子を発現する組換えアデノウイルスベクターを作製した。Adeno-X Expression SystemとCOS-TPC法の両者で作製した。既に作製済みのlacZ発現組換えアデノウイルスベクターとともに、ベクターを調製し-80℃凍結保存した。
次いで、作製したBcl-X_L発現ベクターをラットに経肛門的に注腸投与した後、大腸組織を摘出して抗Bcl-X_L抗体にて免疫組織染色したところ、大腸上皮を中心にBcl-X_L蛋白の強発現が認められた。以上より組換えアデノウイルスベクターを用いたラットへのBcl-X_L遺伝子導入が可能であることが確認された。
さらに、このベクターシステムでの遺伝子発現性をラットで検討した。すなわちlacZ発現ベクターを、ラットに(1)経肛門的注腸投与、(2)経腸間膜動脈投与、(3)(1)(2)の併用投与の3つの経路別に投与し、経時的に大腸を摘出してX-gal染色を行った。(1)経肛門的注腸投与では、10^8〜10^9pfuのベクター量で大腸上皮細胞に限局して遺伝子発現が得られ、至適ベクター投与量と考えられた。また10^9pfuのベクター量では1週間以上持続した遺伝子発現が得られることが確認できた。(2)経腸間膜動脈投与、(3)(1)(2)の併用投与では、大腸粘膜上皮のみならず、大腸組織内血管内皮細胞でも遺伝子発現が認めらたが、肝障害を生じるものがあった。このことに関して、現在至適ベクター投与量を検討中である。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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