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2002 Fiscal Year Annual Research Report

脳微小血管反応性に及ぼす高血糖の影響に関する研究

Research Project

Project/Area Number 14770774
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

飯田 靖彦  山口大学, 医学部附属病院, 助手 (90304485)

Keywords脳血管 / 頭蓋内有窓法 / 内皮依存性弛緩反応 / 二酸化炭素反応性 / 高血糖 / 活性酵素 / フリーラジカル / 静脈麻酔薬
Research Abstract

平成14年度は,頭蓋内有窓法を確立し,高血糖が血管反応性(内皮依存性弛緩反応,二酸化炭素反応性)に及ぼす影響を検討することを目的として研究を始めた。以下に,本年度行った頭蓋内有窓法の手順とアセチルコリンに対する脳軟膜動脈の反応について記す。
頭蓋内有窓法の確立
家兎をセボフルラン4%(酸素100%)で麻酔導入し,耳静脈より輸液および薬液投与用のカテーテルを留置した。チオペンタール20〜30mgを静脈内投与し,気管挿管を行った。ベクロニウム1mg/Kgの静脈内投与にて筋弛緩を得て,イソフルラン1〜2%(酸素30%)で人工呼吸を行った。直接動脈圧測定と採血のために大腿動脈より,50%ブドウ糖の静脈内投与用に大腿静脈よりそれぞれカテーテルを留置した。家兎をスフィンクスポジションとし,頭蓋骨を露出したのち,頭蓋骨(頭頂部)に径1cm弱の穴をあける。硬膜が露出したら,人工髄液で穴を満たして,出血を起こさないように注意しながら硬膜を切除する。穴の周りの頭蓋骨にプラスチック製の筒を固定し,その上部をカバーガラスで覆って,穴を密閉する。密閉された筒内を人工髄液で満たし,窓下の脳軟膜動脈を顕微鏡で観察。顕微鏡にビデオカメラシステムを接続して血管を描出し、ビデオテープに経時的に記録したのち、血管径変化を解析することで、血管の反応性を検討した。
アセチルコリンに対する脳軟膜動脈の反応
脳軟膜動脈(径70μm程度)に,アセチルコリン(10^<-6>M)を投与し,動脈径の拡大を観察した。家兎の脳軟膜動脈はアセチルコリンで一酸化窒素を介した内皮依存性弛緩反応を起こすことがわかっており,確立した頭蓋内有窓法でも同様の反応が観察できたることを確認した。現在,正常血糖ならびに高血糖状態でのアセチルコリンに対する反応性も確認しており,データを解析中である。今後,二酸化炭素反応性の違いについても比較検討する予定である。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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