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2002 Fiscal Year Annual Research Report

婦人科癌の血管新生過程におけるアミノペプチダーゼの関与と遺伝子治療への応用

Research Project

Project/Area Number 14770845
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

柴田 清住  名古屋大学, 医学部付属病院, 助手 (90335026)

Keywords婦人科癌 / 血管新生 / アミノペプチダーゼ
Research Abstract

婦人科癌(子宮体癌、子宮頚癌、卵巣癌)の血管新生におけるアンジオテンシンIIおよび、その分解をするアミノペブチダーゼであるA-LAP, AP-Aの関与をしらべるため、はじめに、それぞれの組織におけるアンジオテンシンII、アンジオテンシンIIレセブター、A-LAP、AP-Aの免疫組織染色を行い、その発現を確認した。子宮体癌細胞株、子宮頚癌細胞株、卵巣癌細胞株に対して、アンジオテンシンIIを各種濃度及び時間で添加してVEGFの分泌の変化をESISA法にて測定したところ、子宮体癌細胞株(HEC-1A)においては、コントロールに対して、アンジオテンシンII(10-8M)48時間の刺激で2.2倍のVEGFの分泌を認めた。また、ウエスタンプロット法により、細胞内でのVEGFの合成も約2倍に促進されていることを確認した。そしてこれは、アンジオテンシンIIType1レセブターのアンタゴニストであるカンデサルタンにてほぼ完全にブロックされた。さらに、子宮体癌細胞株(HEC-1A)においてアンジオテンシンIIを添加した培養液を血管内皮細胞(HUVEC)に添加し細胞増殖および浸潤能に与える影響を観察したところ、細胞増殖は有意な変化は認めなかったが、浸潤能が有意に促進された。そしてVEGFの中和抗体により、この浸潤能の促進は抑制されたことから、アンジオテンシンIIにより、誘導された、VEGFにより、HUVECの浸潤能が促進することが示された。さらに、A-LAP, AP-Aの関与をしらべるため子宮体癌細胞株、子宮頚癌細胞株、卵巣癌細胞株に対してA-LAP、AP-Aの遺伝子導入株の作成を行い、子宮体癌細胞株(HEC-1A)において蛋白レベルでWild Typeの約10倍のA-LAP発現を認める細胞株の樹立に成功した。"

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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