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2003 Fiscal Year Annual Research Report

内耳遺伝子治療における免疫応答について

Research Project

Project/Area Number 14770885
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

石本 晋一  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (40292932)

KeywordsCochlea / Guinea Pig / Adenovirus / Cyclophosphamide / 外有毛細胞 / 内有毛細胞 / gene therapy / 免疫応答
Research Abstract

Adenovirus(GFP)10^<11>を含んだ5μlをモルモットの蝸牛鼓室階に投与してgene expressionがおこっている期間をしらべたところcontrol群(PBS皮下投与群)と比較して免疫抑制状態(サイクロフォスファマイド皮下投与群: CFM群)で有意に延長していることが観察できた。Adenovirus投与後3週間後に内、外有毛細胞の数をcountしたところcontrol群、CFM投与群での細胞障害はほとんど観察できなかった。これは鼓室階にvirusを投与しても中央階では細胞障害生じないことを示している。いままでの報告から鼓室階に神経栄養因子などの遺伝子を導入したAdenovirusを投与しても初回投与に於は免疫応答による細胞障害が生じないことを示したものと思われる。
また3週間間隔をあけて2回目のAdenovirusを投与した場合の内、外有毛細胞の数をcountしたところcontrol群ではCFM投与群と比較して有意に細胞障害が生じていた。特に外有毛細胞の障害は顕著で有意差を認めた。また鼓室階にPBSを2回投与した場合、細胞障害はほとんど生じなかった。これはAdenovirusに対してT cellを中心とした免疫応答が起こって細胞障害が生じたものと推測される。現在組織切片を作成して抗T cell抗体にて染色しているところである。
蝸牛の中央階に直接投与した場合も検討した。その結果は1回の投与によりcontrol群、CFM群でコルチ器の有毛細胞の障害、特に外有毛細胞の障害を顕著に認めることができた。これはおそらく投与法による機械的な障害生じたものと推測される。この投与法はコルチの支持細胞に遺伝子導入を可能にする投与法であるため更なる検索が必要であると考アポトーシスによる細胞死がどのように起こるのか検討する必要があると考えている。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Ishimoto S et al.: "A glucocorticoid reduces adverse effects of adenovirus vectors in the cochlea"Audiol Neurotol. 8. 70-79 (2003)

  • [Publications] Kawamoto.K, Ishimoto.S et al.: "Math1 gene transfer generates new cochlear hair cells in mature Guinea Pigs In Vivo"J.Neurosci. 23(11). 4395-4400 (2003)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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