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2002 Fiscal Year Annual Research Report

光学的手法を用いた蝸牛血流調節の検討

Research Project

Project/Area Number 14770915
Research InstitutionOsaka City University

Principal Investigator

角南 貴司子  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (60315992)

Keywords蝸牛血流 / 一酸化窒素 / トロンボモジュリン
Research Abstract

平成14年度には蝸牛血流を光学的手法を用いて測定するための顕微鏡を開発した。現在、正常動物での血流測定を行っており、データ解析中である。
一方で、蝸牛血流を調節する因子に関して、組織学的検討を行っている。我々はこれまでも蝸牛外側壁での血流調節機構について種々の報告を行ってきた。平成14年度は、蝸牛血管条血管内皮細胞にトロンボモジュリンが存在を証明し、蝸牛血流において血流調節の一部として働いていることを示唆した。トロンボモジュリンは血管内皮細胞に存在する糖タンパク質であり、トロンビンと複合体を形成することによるトロンビンの凝固促進活性の抑制、プロテインC活性化による凝固因子の抑制などにより、フィブリン産生を抑制し、血栓形成を阻止するものである。トロンボモジュリンはin vitroでのendotoxinやlipopolisaccalide負荷でdown regurationが起こることが報告されている。我々の検討ではin vivoでのLipopolisaccalide負荷後、トロンボモジュリンのdown regurationは認められなかった。現在われわれは、LPS負荷による蝸牛外側壁での血栓形成の状態を検討するとともに、再度、トロンボモジュリンがどのような動態を示しているのか検討を行っている。
平成15年度には正常状態での蝸牛血流のデータ解析結果および条件負荷状態での蝸牛血流の変化、およびその際にトロンボモジュリンなどの因子がどのように関わっているかを報告する予定である。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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