2002 Fiscal Year Annual Research Report
積極的NKT細胞活性化による自己免疫性ぶどう膜炎の抑制
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14770939
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
南場 研一 北海道大学, 大学院・医学研究科, 助手 (70333599)
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Keywords | 実験的自己免疫性網膜ぶどう膜炎 / NKT細胞 / α-GC / Jα-281ノックアウトマウス / CD1ノックアウトマウス / EAU |
Research Abstract |
NKT細胞は近年注目されている細胞群であり、今までの研究により多彩な機能を持ち合わせている細胞群であることが分かってきた。自己免疫疾患の制御もその一つの機能であると考えられており、NKT細胞に対してTh2タイプの刺激のみを選択的に与えるα-GC由来の合成糖脂質により実験的自己免疫性網膜ぶどう膜炎(EAU)の抑制をこころみた。 計画当初は、NKT細胞の機能不全のマウス(Jα-281ノックアウトマウスまたはCD1ノックアウトマウス)を用いて実験的自己免疫性網膜ぶどう膜炎の誘導を行い、自己免疫疾患の抑制に関するNKT細胞の重要性について検討する予定であったが、充分なマウスの数、週齢をそろえることができなかった。そのため、まずα-GC由来の合成糖脂質(OCH)によるEAUの抑制実験を行なった。C57BL/6マウス10匹に対しEAU惹起ペプチドを免疫しOCHの腹腔内投与を連日おこない、コントロールとしては同じくC57BL/6マウス10匹に対しEAU惹起ペプチドを免疫しPBSを腹腔内投与を行なった。 結果は、期待した抑制効果はみられずコントロールと同等のぶどう膜炎がみられた。今後は、投与の方法を経口投与とする、投与量を増量するなどを行なう予定である。また、NKT細胞のノックアウトマウスを充分に週齢をそろえて手に入れ、EAUの実験を引き続き行なう予定である。
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