2002 Fiscal Year Annual Research Report
胎生期毛包におけるラミニンアイソフォーム発現に関する研究
Project/Area Number |
14770993
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
林 和弘 北里大学, 医学部, 助手 (00276081)
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Keywords | 胎生期毛包 / ラミニン / RT-PCR / 器官培養 |
Research Abstract |
平成14年度の研究 (1)実験系の確立 毛包の器官培養系では、胎児マウス等の上顎の髭部分を一塊として使用する実験系が報告されているが、起こり得る現象を捕らえやすい半面、定量的な分析がしづらいという欠点があった。申請者らは今年度の研究において、胎生13日目マウスの毛包を1個ずつ分離して単独に器官培養を行う実験系を確立し、毛包の長さなどを測定することで効果を定量的に分析することを可能とした。また従来の毛包培養系では培地に牛胎児血清が添加されているが、血清に含まれる未知の成長因子の影響を排除できるよう無血清実験系も確立した。 (2)毛包発生過程で発現するラミニンアイソフォームの同定 ラミニンはα、β、γの3本差からなるヘテロ3量休分子であり、現在までのところαには5種、βには3種、γには3種のアイソフォームの存在が知られている。アイソフォーム特異性抗体を利用した免疫組織化学的手法により、マウス毛包などの器官発生過程の各stageで発現するアイソフォームとその局在をin vivoおよび実験系(1)を用いてin vitroで同定中である。今年度までにstage3-5におけるα1、β1、γ1の局在を免疫組織学的に同定した。 来年度平成15年度の研究予定 RT-PCR法 (2)の結果(毛包形成の各ステージにおけるアイソフォームの局在)をふまえて、(1)の実験系を用いて胎生期毛包を器官培養し、各ステージにおけるラミニンアイソフォームの発現をRT-PCR法を用いることによって蛋白レベルにおいても明らかとし、また各stageにおけるその発現量の違いについて調査を行なう予定である。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Kazuhiro Hayashi: "Inhibition of Hair Follicle Growth by a Laminin-1 G-Domain Peptide, RKRLQVQLSIRT, in an Organ Culture of Isolated Vibrissa Rudiment"The Journal of Investigative Dermatology. 118(4). 712-718 (2002)