2004 Fiscal Year Annual Research Report
口腔癌の診断・治療へのレーザーマイクロダイセクションとマイクロアレイの応用-口腔癌診断アレイの開発にむけて-
Project/Area Number |
14771009
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
入江 太朗 昭和大学, 歯学部, 講師 (00317570)
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Keywords | マイクロダイセクション / マイクロアレイ / 口腔癌 / 悪性腫瘍 / 遺伝子発現 |
Research Abstract |
【研究の経過】 1)口腔扁平上皮癌手術材料の形態学的解析:ホルマリン固定手術材料をパラフィン標本作製し、臨床病理学的解析を行った。必要に応じ、特殊染色や免疫染色を行い、分子生物学的解析結果との対比のためのデータを揃えた。また、解析に用いた症例は、臨床経過・検査データ・手術所見・経過に関するデータを保存した。 2)Laser microdissection(LM)標本作製:LMに用いるための処理を施したスライドグラスを使用し、8μmで凍結切片の薄切を行った。ステップセクションで一枚おきにHE染色標本を作製しておく。薄切標本は-40℃で保存した。 3)Laser microdissection(LM)とReal time PCR法による解析:Microarrayの結果がLaser microdissectionによるサンプリングにより影響を受ける可能性があるため、適正なサンプリング数・部位の検討を行った。すでに申請者により第11回日本口腔病理学会で報告された、口腔癌において発現が確認されている転写産物を用いて、口腔癌手術材料よりDissectionされた細胞よりReal time PCRを行った。 4)Laser microdissection(LM)とMicroarrayを用いた解析:前項で検討された最適なサンプリング数・部位を用いてLaser microdissectionにより得られたmRNAを用いて網羅的解析を行った。 【研究結果】 口腔扁平上皮癌の組織発生あるいは浸潤・増殖・転移に大きな役割を果たしている可能性を示唆する様々な遺伝子が明らかとなった。これまでの研究結果から口腔癌における生物学的性格を反映し得る遺伝子の候補が明らかとなった。今後はこれらの結果をもとに様々な統計学的アルゴリズムを用いてさらに遺伝子の数を絞り、低コストな口腔癌診断アレイの開発を行う。 【学会発表】 1)第20回 「歯科医学を中心とした総合的な研究を推進する集い」 4)第63回 日本癌学会総会 2)第92回 日本病理学会総会 ランチョンセミナー 5)第48回 日本唾液腺学会 3)第92回 日本病理学会総会 ワークショップ 6)第58回 日本口腔科学会総会 ミニシンポジウム
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Research Products
(6 results)