2004 Fiscal Year Annual Research Report
歯性感染性心内膜炎の起炎菌と血管内皮細胞の付着認識機構の研究
Project/Area Number |
14771026
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
田村 晴希 岩手医科大学, 歯学部, 助手 (30316393)
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Keywords | antigen I / II (Pas) / Western blot / Toll-like receptor 3 (TLR3) / プロモーターアッセイ |
Research Abstract |
Streptococcus intermedius antigen I/II (Pas)タンパク質の発現を確認するために、S. mutans antigen I/II (RAc)ポリクローナル抗体を用いてWestern blotを行った。S. mutans MT8148株ではPAcの検出が確認されたが、3S. intermedius Pasの検出はタンパク質レベルで認められなかった。Pasのアミノ酸配列の解析の結果からグラム陽性菌の菌体表層タンパク質に保存されているモチーフが認められた。したがって、Pasは細胞膜結合型を示すと予想され、培養上清中に遊離しているとは考えにくい。また、PAcのA領域は抗原性が高いとの報告があるが、PasのA領域はシングルリピートユニットであることから、抗原性が低く、PAcに対する抗体と反応を示さない可能性が示唆された。 Toll-like receptor 3 (TLR3)のタンパク質レベルでの発現を確認するためにマウスのJ774.1細胞で検討したところWestern blot法ではTLR3の発現は認められなかった。次にラットTLR3 cDNAをベクターに組み込んだが、DNA配列の解析途中であり、研究計画で予定していたGFP融合タンパクとしては検鏡することができなかった。また、血管内皮細胞にベクターを導入することを試みたが、導入効率が低く、未だ予備実験段階である。 ラットTLR3遺伝子のプロモーター活性を調べるために、同遺伝子のプロモーター領域と推定されるDNA断片を含むベクターを作製し、マウスマクロファージ様細胞RAW 264においてプロモーター活性を調べた。この結果、同領域を含むベクターではレポーター活性の上昇が認められたことから、同遺伝子断片にはマウスの細胞においてプロモーター活性を示す領域を含むことが示唆された。
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