2003 Fiscal Year Annual Research Report
PTHrPを過剰発現させた口腔扁平上皮癌細胞の性質
Project/Area Number |
14771045
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Research Institution | Ohu University |
Principal Investigator |
阿部 匡聡 奥羽大学, 歯学部, 講師 (10254872)
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Keywords | 口腔癌細胞 / PTHrP / プロモーター / 活性型ビタミンD / PPARγリガンド / EGF |
Research Abstract |
ヒトPTHrP遺伝子の下流側プロモーター(P2/P3)の領域の遺伝子フラグメントをルシフェラーゼベクター(PGV-B2)の上流に組み込んだreporter constructを用いた転写活性制御の検討から、-937〜-773 (P3の転写開始点を+1として)の領域が1,25-dihydroxyvitamin D_3(1,25(OH)_2D_3)による負の応答に関与していることが判明した。この領域内に、ビタミンD応答性エレメントの候補となるDNAモチーフを検索し、2つの配列を選定した。これらの配列を含むオリゴヌクレオチド(Oligol:-912〜-882;Oligo2:-891〜-861)を合成し、SV40プロモーターを有するルシフェラーゼベクター(PGV-P2)の上流に組み込んだreporter constructを作成し、HSC-3細胞にトランスフェクションした。ルシフェラーゼアッセイの結果、Oligo2において1,25(OH)_2D_3による転写活性の抑制が認められた。HSC-3細胞から核抽出物を調製し、Oligo2をプローブとしてゲルシフトアッセイを行ったところ、タンパク-DNA複合体の形成が認められた。抗体を用いたスーパーシフトアッセイから、Oligo2に結合した核内タンパク質にはRXRが含まれていることが判ったが、VDRの存在は確認できなかった。 次に_PPARγリガンドによるPTHrP遺伝子発現の制御について検討した。15-deoxyPGJ_2 Ciglitazone, Trogjitazone, PiogLitazoneが、高濃度(10^<-6>(TM)で作用させたときに、HSC-3細胞のPTHrP mRNA発現を促進した。 また、 EGF (50ng/ml)が2hをピルクとしてHSC-3細胞のPTHrP mRNA発現を誘導することが判った。
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