2003 Fiscal Year Annual Research Report
視覚的に訴えたメルコックス・ローダミン辺縁漏洩試験法について
Project/Area Number |
14771073
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
松浦 洋志 福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (80299586)
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Keywords | メルコックス・ローダミン法 / 辺縁漏洩 |
Research Abstract |
本研究は、従来から当教室で行われていた、メルコックス・ローダミン辺縁漏洩試験法後に、歯牙を脱灰し、歯牙部分を透明レジンで置き換えて辺縁漏洩部を見ようとする、より視覚的に訴えた辺縁漏洩試験法の開発が目的である。 平成15年度は、包埋材として硝酸脱灰に耐える1.パラフィン 2.モデリングコンパウンド 3.シリコーン印象材を使用して、脱灰時に修復物が移動しないように修復物にフックを付与し、包埋材と修復材を結合させて脱灰操作をおこない、歯牙部分を透明レジンで置き換え、辺縁漏洩試料を得た。その後、包埋材の違いによる試料の再現度(審美性)や、操作性を調べた。 1.セメントの乾燥を防ぐとともに、剥離がみられず、漏洩部位を鮮明に観察できた。 2.3種の包埋材とも修復物のフックで脱灰時の脱離は見られなかった。 3.モデリングコンパウンドの包埋は単純に作業が出来ず、工夫が必要である。 脱灰物の除去不良か水洗不良か原因はわからないが、表層に未重合層を作るため、今後、その対策とともに、フックをしようしないでも良い包埋材の選択、包埋の改良を行う予定である。
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