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2003 Fiscal Year Annual Research Report

口腔咽頭におけるカンジダの病原性発現機構の解明

Research Project

Project/Area Number 14771089
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

柏原 稔也  徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (90274232)

Keywordsカンジダ / デンチャープラーク / 誤嚥性肺炎 / 薬剤耐性 / バイオフィルム
Research Abstract

高齢者の口腔咽頭に特徴的なカンジダの病原性を解明するために,カンジダと他の病原性の高い微生物と共存させ,共凝集性を検討した結果,誤嚥性肺炎原因菌であるStreptococcus intermediusと高率で共凝集を示した.また,カンジダと共凝集した株,共凝集していない株を使用して,celldesk上にバイオフィルムを作製し,比較検討した結果,共凝集する株の方が,共凝集していない株より厚いバイオフィルムを形成した.
バイオフィルムは,抗菌薬に対して抵抗性を示すことは報告されているが,共凝集することによって抗菌薬の感受性を示すかどうかは不明であり,今回検討した結果,カンジダと共凝集したS.intermediusは,ミノサイクリンに対する感受性が,S.intermedius単独と比較して低下することが明らかとなった.
また,抗真菌薬に対するカンジダ耐性株の報告も多く,問題視されており,今回,デンチャープラーク,咽頭微生物叢から採取したカンジダに関して抗真菌薬感受性を検討した結果,Candida albicansには耐性株が存在しなかったものの,C.tropicalis, C.glabrata, C.kruseiにフルコナゾール耐性株が存在した.
これらの結果から,カンジダは,誤嚥性肺炎原因微生物と共凝集し,一塊となって誤嚥され,病原性を発揮する危険性があることが示唆され,誤嚥性肺炎予防という観点から,カンジダを除菌する必要性があると考えられる.
今後,カンジダと誤嚥性肺炎原因菌との共凝集因子や共凝集による薬剤感受性の低下メカニズムなどを詳細に検討していく必要があると思われる.

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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