2002 Fiscal Year Annual Research Report
補綴材料およびアパタイト表面への唾液タンパクの吸着を阻止するべきか
Project/Area Number |
14771108
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
三宅 菜穂子 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (40276978)
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Keywords | 補綴材料 / ヒドロキシアパタイト / タンパク / 吸着 / ゼータ電位 |
Research Abstract |
<研究目的> 本研究はヒドロキシアパタイト表面に対する唾液タンパクと口腔内細菌の吸着、ヒドロキシアパタイト表面へのレーザー照射による唾液タンパクと口腔内細菌の吸着阻止効果を明らかにすることを目的としている。 <研究計画・方法> 本年度はヒドロキシアパタイト表面への唾液タンパクの吸着実験と除去実験に先立ち、ヒドロキシアパタイトに対するレーザー照射の影響を界面化学的に明らかにするために,照射後のゼータ電位を測定することにした。 被験材料には焼結アパタイト(アパタイトペレット〓旭光学工業社製、25×40×2mm)を使用した。耐水研磨紙(#180、#320、#600、#1200)で平面を仕上げ、アルミナ質研磨材(5μm、0.05μm)を用いてバフ研磨を行いプレート状に調整した。15分間超音波洗浄し、ディシケーターに1週間保存してから実験に用いた。レーザー照射群とコントロール群を用意した。レーザーにはGaAlAs半導体ダイオードレーザーLD15(波長:810nm、Dentek Laser Systems Production社製)を使用し、ヒドロキシアパタイトへの照射は0.0238J/m^2のエネルギー密度で行った。 ゼータ電位は平板状材料の表面電位が測定可能な電気泳動光散乱光度計(ELS-800〓大塚電子社製)を用いた。測定に際しては材料と相互作用をもたないモニター粒子として、ポリスチレンラテックス(粒径:520nm、大塚電子社製)をヒドロキシプロピルセルロース(HPC : MV=30×10^5、Scientific Polymer Products社製)でコーティングしたものを使用し、10mMNaClに懸濁させ測定した。 <研究経過> 今回使用したLD15ではレーザー照射群とコントロール群のゼータ電位に差は認められなかった。
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