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2002 Fiscal Year Annual Research Report

顎顔面領域における新たな疼痛管理に関する研究-理想的な在宅医療を目指して-

Research Project

Project/Area Number 14771119
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

城戸 幹太  東北大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (40343032)

Keywordsμ opioid receptor / knock out mice / モルヒネ / 呼吸抑制 / 疼痛管理 / 嘔吐
Research Abstract

本研究におけるマウス疼痛モデルにおいて痛みの評価を行う際、まず現在もっとも頻用されている鎮痛剤である塩酸モルヒネの作用機序を知る必要がある。我々はμ opioid receptor KO miceを用いることによってその塩酸モルヒネをはじめとする麻薬の効果と、特にその副作用について研究を進めている。副作用の主なものとして、悪心・嘔吐および呼吸抑制があげられるが、悪心嘔吐に関しては異味症を指標としたマウス嘔吐モデルを確立しており、現在モルヒネによる嘔吐誘発ならびのその抑制としての拮抗薬の作用にμ receptorがどのように関与しているか検討しており、将来的に嘔吐中枢におけるμ receptorの生理的役割について分子生物学的に追求していく予定である。さらに呼吸抑制に関しては、ホールボディプレシスモグラフィーを利用し、正常コントロールマウスとμ opioid receptor KO miceそれぞれの麻薬による呼吸抑制の相違と他剤併用での効果の違い、ならびに疼痛のある場合に麻薬を大量投与しても呼吸抑制が起こりにくいという現象の作用機序を研究し、最終的に内因性オピオイドと呼吸中枢におけるμ receptorの生理的役割について検討を進めるところである。疼痛は慢性痛には腫瘍脊椎転移モデルを、急性痛にはアジュバントを用いたモデルを用い、薬剤によっていかにして疼痛を軽減していくかを多角的に検討していく予定である。
副作用が少なく、かつ有効性の高い疼痛管理は現在の医療の目標の一つであり、その一端を担う実験として継続していく予定である。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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