2003 Fiscal Year Annual Research Report
DNAマイクロアレイとLCM法を用いた口腔癌関連遺伝子データベースの構築
Project/Area Number |
14771159
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
羽鳥 仁志 昭和大学, 歯学部, 講師 (20245814)
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Keywords | LCM / IMS / Gene Chip |
Research Abstract |
【平成15年度】 同意の得られた口腔癌患者10例の手術時検体(原発巣)から、Cell Robotics社製のCRI-337を用いたLaser Captured Microdissection(LCM)法にて約200個の癌細胞のみを切り出し、Total RNAを抽出した。また、同一患者の末梢血5mlを採取し、抗上皮抗体磁気ビーズを用いたImmunomagnetic separation(IMS)法により、末梢血中微小転移癌細胞を補足し、同様にRNAを抽出した。これら2つの方法にて回収したRNAを試料とし、RT-PCR法にて転移関連遺伝子群の発現パターンを解析し、比較検討を行った。その結果、細胞外基質分解酵素群のうちマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)-1,2,7,9は、腫瘍原発巣での発現が多く認められる傾向にあり、細胞接着因子CD44は、そのスプライスバリアント(v6,v9>を含め原発巣ではほとんど発現を認めず、末梢血サンプルで高頻度に認められた。 一方、同一患者の腫瘍原発巣から回収した試料を用い、Gene Chip発現解析システム(Affimetrix)による癌関連遺伝子群の包括的発現パターンの解析を行うための予備実験、すなわちマウスTotal RNAを試料とした種特異的遺伝子発現パターンのGene Chip Test Arrayによる解析は終了しており、臨床材料の検討を始めている。 現在、これら癌関連遺伝子群の発現パターンと、各症例の臨床・病理分類、リンパ節転移様式を比較検討し、データベースを作成中である。
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