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2002 Fiscal Year Annual Research Report

歯周組織における弾性系線維の改造機構の解明

Research Project

Project/Area Number 14771227
Research InstitutionHealth Sciences University of Hokkaido

Principal Investigator

敦賀 英知  北海道医療大学, 歯学部, 助手 (30295901)

Keywords歯周組織 / 弾性線維 / 細胞外基質
Research Abstract

本年度は、歯肉および歯根膜由来の線維芽細胞におけるインテグリンαvβ3と活性型MMP-2の発現を検索した。また、インテグリンαvβ3と活性型MMP-2が、細胞膜で発現しているか否かを、細胞膜をビオチン化し、免疫沈降法を用いて検索した。
1、ザイモグラムおよびウェスタンブロット法による検索で、潜在型MMP-2の発現は、両細胞群で確認できたが、活性型MMP-2は主に歯根膜由来線維芽細胞でみられた。
2、ノーザンブロットによる遺伝子発現を検索したところMMP-2の発現に関して、両細胞群に有意な差は認められなかった。
3、ビオチン化されたタンパク質をアビジンビーズを用いて免疫沈降し細胞膜および細胞外画分と細胞質画分に分け、ウェスタンブロット法により活性化MMP-2の存在を調べたところ歯根膜線維芽細胞においては細胞外および細胞膜に活性型MMP-2が存在し、細胞内には活性型が存在しないことが明らかとなった。
4、同様にインテグリンαvβ3は、ビオチン化された画分に検出された。また、その発現時期はMMP-2とほほ同じ時期であった。
5、ビオチン化画分にてインテグリンαvβ3と活性型MMP-2の複合体が形成されていることが免疫沈降法にて抗MMP-2抗体を用いて確認された。しかし、この複合体を形成するMMP-2が潜在型か活性型かは更なる検索が必要である。
今回の結果から、歯根膜細胞においてMMP-2とインテグリンαvβ3が特異的に発現していることが示され、このことは歯周組織における多様性、特に歯根膜組織における分化と関連している可能性が示唆された。

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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