2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14771230
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
小林 之直 明海大学, 歯学部, 助手 (40271233)
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Keywords | インプラント周囲炎 / 骨再生誘導 / 多血小板血漿 / チタン |
Research Abstract |
昨年度は,インプラント周囲炎によって汚染されたインプラント(チタン)表面の無毒化について検討した.その結果,汚染されたチタン表面は、エアフロー(クイックジェット^・ヨシダ)が有効であることが示唆された.しかし,骨欠損の深さや大きさによってその効果も左右され,純粋な無菌効果が比較できなかった.そこで,汚染したインプラント表面の効果的な無菌方法を確立するために,基礎的検討として,培養した歯周病源性細菌を,表面処理したインプラントサンプル表面に付着させ,各種方法で表面の細菌の除去程度を観察することを計画した. インプラントサンプルの表面性状は,口腔内に使用するインプラントと同様に調整した.すなわち,被溶解性ブラスト材にハイドロキシアパタイト結晶顆粒により表面をマイクロピッチ状にし,酸処理により表面に残留したハイドロキシアパタイトを溶解して清潔にするMTX処理とした. また,今回使用する細菌としてP.gingivalis 381株とP.gingivalis ATCC33277株を使用した.また,培養には,ヘミン(0.5μg/ml)とナメジオン(5μg/ml)を添加したGAMブイヨン(日本製薬,東京)を用い,TE-HER式嫌気培養装置(平沢製作所,東京)にて37℃で24時間嫌気条件(N_2 83%,CO_2,10%,H_2 7%)下で静置培養を行う.この培養菌液を標準菌液として使用した. 表面処理終了後,インプラント表面の細菌の除去程度を観察した.観察方法は,CMA(computer-aided micro analyzer)により元素分析を行い評価した.しかし,有意な差は認められず,評価方法も含めて今後の検討が必要である.
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