• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2002 Fiscal Year Annual Research Report

α1-酸性糖タンパク質遺伝的変異体の立体構造と薬物結合性に関する研究

Research Project

Project/Area Number 14771263
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

黒田 幸弘  京都大学, 薬学研究科, 助手 (60314225)

Keywordsα1-酸性糖タンパク質 / F1S variant / A variant / 質量分析 / キヤピラリー等電点フォーカシング
Research Abstract

市販α1-酸性糖タンパク質(AGP)を銅イオンキレートクロマトグラフィーにより分取し、F1およびS variantの混合画分(F1S variant)およびA variantを得た。これらをトリプシン消化しMALDI-TOF-MS分析を行うと共に、マイクロESI法を利用したキャピラリー電気泳動-MS分析することにより以下の事実を得た。(1)F1S variant中にはアミノ酸配列上の20位に存在するグルタミンがアルギニンに置換されている変異体が含まれている。(2)A variant中に149位のシステインがアルギニンに置換されている変異体が含まれている。(3)F1S variant中に156位のバリンがメチオニンに置換されている変異体が含まれている。(4)variantによらず153S、157Y、158Tのうち二つがリン酸化されているものが存在する。上記(1)および(3)についてはAGP遺伝子の解析から示唆されていたが今回始めてタンパクレベルで確認され、本研究において信頼できる結果が与えたれたと考えられる。また別途に、F1S variantおよびA variantを酵素的にアシアロ化し、キャピラリー等電点フォーカシングによるvariantの分析を行なった。このときpIマーカーとしてβ-ラクトグロブリンなどのタンパク質ではなく合成ペプチドを用いることでより高精度なpI値の決定を試みた。キャリアアンフォライトには種々検討の結果Servalyt 4-6を用いた。市販AGP、F1S variant、A variantはそれぞれ4本、3本、2本のピークを与え、市販AGPのフェログラムにおいて最も高い2番目のピークがS variantとA variantの混合ピーク(pI5.13)であり、次のピークがF1 variant(pI4.98)であると推察され、またこれらの主要variant以外のピークも2つ観測された。

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi