2002 Fiscal Year Annual Research Report
c-MycとG1/Sチェックポインタンパク質との相互作用による細胞周期調節作用
Project/Area Number |
14771268
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
北浦 広剛 北海道大学, 大学院・薬学研究科, 助手 (10281817)
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Keywords | TOK-1 / PLZF / c-Myc / 癌抑制遺伝子 / p21 / 癌化 / 細胞周期 / サイクリンA |
Research Abstract |
p21のPCNA, c-Myc結合領域に結合するタンパク質TOK-1とその結合タンパク質PLZF, BRCA2の解析を行なった. c-Myc→p21→TOK-1→PLZFによるc-Myc機能抑制経路の存在が明らかとなったが、その詳細は不明である.そこで,TOK-1がPlZF C末のZinc finger motifにin vitro, in vivoで結合する事、両者が核内で共局在することを確認した. PLZFはレチノイン酸受容体と融合することでレチノイン酸受容体活性制御を逸脱することでリンパ腫を発生させる癌抑制遺伝子産物として知られ、PLZF-レチノイン酸受容体ターゲット遺伝子としてサイクリンAが知られている。そこで,サイクリンA遺伝子プロモーターにルシフェラーゼ遺伝子を接続したレポーター遺伝子を使って、TOK-1の転写活性への影響をPLZF存在、非存在下で検討したところ,TOK-1単独でもサイクリンA遺伝子プロモーター活性を低下させ,PLZF存在下では相加的に働く傾向をしめした.現在,更に複数の細胞を用いて検討している.
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