2002 Fiscal Year Annual Research Report
脳梗塞予防に対するHMG-CoA還元酵素阻害薬の作用メカニズムに関する研究
Project/Area Number |
14771335
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
池田 康彦 浜松医科大学, 医学部, 助手 (50293618)
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Keywords | スタチン / 脳虚血 / 脳梗塞 |
Research Abstract |
HMG-CoA還元酵素阻害薬の脳梗塞進展に及ぼす影響を検討するため、中大脳動脈血栓モデルの予備検討を行った。動物はラットおよびマウスを使用した。波長540nmの緑色光を中大脳動脈に照射し、ローズベンガル(20mg/kg)を静脈内に投与することにより、光増感反応を惹起し、発生した一重項酸素が血管内皮を傷害し血小板の粘着・凝集を引き起こすモデルを用いた。血栓作製24時間後の脳を取り出し、2mm厚の横断スライスを作製し、トリフェニルテトラゾリウムクロライド(TTC)にて染色し、脳梗塞の面積を測定した。ラットにおける脳梗塞サイズは17.2±2.2%(n=15)、マウスでは3.2±1.4%(n=7)であった。マウスでは中大脳動脈起始部での閉塞が不可能なため、ラットと比較してかなり小さな梗塞サイズとなった。また中大脳動脈血流の測定に関してはレーザードップラー血流計を用いたが、ラットでは可能であったが、マウスでは不可能であった。
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