2002 Fiscal Year Annual Research Report
在宅療養患者への陰部清潔援助評価と尿路感染予防対策の確立
Project/Area Number |
14771382
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Research Institution | Aichi Prefectural College of Nursing & Health |
Principal Investigator |
藤井 徹也 愛知県立看護大学, 看護学部, 講師 (50275153)
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Keywords | 看護技術 / 清潔 / 尿路感染 / 在宅看護 / 感染予防 |
Research Abstract |
平成14年度は、尿道留置カテーテル挿入の在宅療養患者の陰部清潔ケア方法および尿路感染状況を明らかにするために、実態調査に用いる質問紙内容の検討及び尿量と尿路感染の関連を明らかにするための測定法の確立に努めた。 質問紙の内容については、尿道留置カテーテル挿入中の在宅療養患者の陰部清潔ケアの現状を把握するため、文献検討などにより以下の項目内容とした。(1)陰部清潔ケアの手技および使用道具、(2)陰部ケア実施者の清潔保持方法や清潔に関する考え、(3)全身の清潔に関する方法、(4)清潔方法の指導などの有無、(5)CDC(Centers for Disease Control and Prevention)が参考とした陰部清潔方法についての実施の有無、(6)対象患者の属性(年齢・性別・尿道留置カテーテルの使用期間、平均一日尿量など)。現在は、調査依頼施設の選定を行っている。 同時に、尿量と感染との関連性にも注目し、予備調査として、4名健常者を対象として非侵襲的に超音波を用いて膀胱内尿量を測定し、実際の排尿量と比較した。超音波による測定尿量と排尿量には、体型などにより15〜50mlの差が認められているため、対象数を増やしこの差がなぜ生じてくるのかを明らかにする予定である。なお、この尿量測定に関わる調査に協力を得た対象者には研究内容を説明し、同意を得た。また、プライバシーの保護及び研究協力を拒否できる権利を保証した。さらに、排尿量と細菌数の関連性について追求する予定である。
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