2002 Fiscal Year Annual Research Report
地域で生活する重度知的障害者の性に関する問題とその関連要因
Project/Area Number |
14771389
|
Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
長浜 亜希子 北海道医療大学, 看護福祉学部, 助手 (00285545)
|
Keywords | 知的障害 / 性 |
Research Abstract |
本研究の目的は、重度知的障害者の性に関する問題とその関連要因を明らかにすることである。今年度は、研究計画の検証、充実に重点を置き、平成13年度に収集した知的障害者の性行動に関するデータの再分析と検討を行った。その結果、知的障害者の性行動のうち、「公共の場での自慰行為」、「公共の場での性器の露出」、「相手の同意を得ない身体接触」については、障害の程度によりその具体的内容に差が見られた。さらに、重度知的障害者の場合、これらの性行動は、「イライラしている時」や「注目してもらいたい時」に、表出していることが明らかになった。 この結果を基に、今年度のテーマである重度知的障害者の性に関する問題とその対処の実態を調査するための面接ガイドを作成し、専門知識提供者より助言をうけた。現在、調査協力施設の施設長および専門職員への研究概要の説明と面接日程について調整中である。次年度は、承諾の得られた専門職員に対する面接とデータ分析を行い、重度知的障害者の性の問題と対処の実態を整理、分類する予定である。
|