2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14771405
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
三隅 順子 東京医科歯科大学, 大学院・保健衛生学研究科, 講師 (80282755)
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Keywords | 育児 / 夫婦関係 |
Research Abstract |
I.16年度は、前年度研究協力の得られた同じ対象群で出産後、育児が2年目に入った女性に対して、夫への期待と実際に行われたこと、夫婦関係の1年前のデータ収集時からの変化などについて質問紙調査を行った。その結果は公式には来年度発表する予定である。 目的:子どもが1歳から2歳未満の育児期において、夫の育児や家事への関わり方を妻がどのように感じているかに焦点に当て、妊娠期及び出産後1年未満の夫婦関係からどのように変化しているのか、またそれがどのような理由によるものかを明らかにする。 方法:対象は産科開業医にて健診を受け妊娠継続を希望し出産した女性であり前回研究協力をした者とした。書面による研究の説明を読んだ上で参加に同意をした女性に対して、質問紙調査【1)基礎データ(年齢、職業、家族形態、等)、妊娠中及び前回得られた主なデータの確認、2)パートナーの調査時点での育児の実際について、3)パートナーの育児以外の支援の実際について、4)夫婦間調整テスト(日本語版)】を実施した。質問紙は郵送にて回収した。 結果:17名中9名からの回答が得られた。平均年齢は31.0歳であった。夫婦間調整テストの結果は、妊娠期121.9(106-144)点、育児1年未満123.103-149)点、今回の育児2年未満113.4(90-137)点であった。得点が前回から20点以上下がった者が2名、10点以上下がった者が3名、逆に10点以上あがった者が1名であった。得点の下がった者は、「こどもとは遊んでくれるがもっと家事をしてくれる人なら違っていたかもしれない」などの意見を述べていた。 II.本年度も昨年に引き続き子どもの立場での両親の夫婦関係の影響について、女子大学生への調査データの追加を行った。まだ十分なデータの積み重ねができていないため今後もデータ収集を行う。 III.16年7月21日より28日までアメリカオレゴン州のDVの対応を学ぶ研修をレジリエンスに企画依頼し、実施した。民間のシェルター、ステップハウスなどの運営やその施設の視察、行政との連携として郡裁判所内にあるNPO事務所等の見学を行った。その研修内容については、他参加者とともに報告書を作成している。
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Research Products
(1 results)