2002 Fiscal Year Annual Research Report
子どもの在宅ターミナルケア確立のためのプロトコール作成に関する検討
Project/Area Number |
14771409
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
河上 智香 大阪大学, 医学部, 助手 (30324784)
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Keywords | 在宅ターミナルケア / 子ども / ターミナルケア / 看護スタッフ / プロトコール / 在宅ケア |
Research Abstract |
医療技術の発展に伴い、ターミナル期のケアに焦点をあてた研究は数多く見られるが、多くは成人を対象としたものである。そこで本研究では、ターミナル期を過ごす子どもに対して、現在我が国において行われている病棟でのターミナルケアの実態を把握した上で、子どもの在宅ターミナルケア実施に向けてのプロトコール草案の作成を最終目的としている。 今年度は、子どもに対して病棟で行われているターミナルケアの実態を把握した。そこから子どもの在宅ターミナルケアに向けたプロトコール草案の作成に必要なケア項目を抽出するために、小児科医を含めたスーパーバイザーと共に、文献や子どもを亡くされた両親の事例検討を通して、インタビュー調査のための項目作成を試みた。また、インタビュー調査を効果的に実施するにあたり、研究手法に関した研究者の面接技術のトレーニングを行った。 看護スタッフを対象とした、インタビュー調査においては、ターミナル期の子どもに対してケア経験のある看護スタッフを対象として面接調査を行うために、対象とするスタッフの抽出を行い、インタビュー調査への準備を整えた段階にある。 さらに、看護スタッフを対象とする質問紙の作成においては、文献検討、スーパーバイザー、小児がんの子どもに接した経験を持つ臨床心理士との話し合いにより、子どもの在宅ターミナルケアに向けて必要なケア項目の抽出を行った。 来年度は、インタビュー調査を実施し、その結果から、子どもの在宅ターミナルに関するケア項目を抽出し、文献検討の結果との関連性に関する検討を行う。次に、質問紙を作成し、研究協力が得られた病院の小児病棟で勤務する看護スタッフを対象とした、質問紙調査を実施する予定である。
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