2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14771430
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
柴田 真紀 北里大学, 看護学部, 講師 (10286370)
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Keywords | 精神障害者 / 身体的拘束 / 看護判断 |
Research Abstract |
本研究では、精神障害者の行動制限の中でも身体的拘束に注目し、看護者の「身体的拘束に関する看護判断」を明確にすること、およびその視点の形成過程を明らかにすることを目的としている。精神科に勤務する看護者と一般科に勤務する看護者に、身体的拘束に関する看護判断についてインタビューし、それらの比較から精神科における特徴を明らかにしていく予定である。 本年度は文献検討をし、身体的拘束に関する研究の動向を調べると共に、インタビューの構成について検討を行った。 文献検討においては、本研究に関連した文献として、身体的拘束実施の状況および意識について精神科と一般科の比較を行ったという報告が見られた。身体的拘束の必要性についてのアンケートを量的に分析したもので、身体的拘束に抵抗や疑問を感じる者は、精神科よりも一般科に多いという結果が示されていた。一般科と精神科における認職の違いがあると裏付けられ、本研究のインタビューにより、その違いを質的に分析していくことで、精神科での身体的拘束に関する看護の特徴を明確にしていけるのではないかと考えられる。また、インタビューの構成としては、この先行研究においては、患者状況の違いが明らかになっていないため、身体的拘束を行う場合の患者状況を明確にし、ケアの実際と看護者の認識、看護判断を調査していくことが必要と考えられた。
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