2002 Fiscal Year Annual Research Report
スポーツ・ゲーム創造過程におけるルール決定要因の分析
Project/Area Number |
14780007
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
深澤 浩洋 電気通信大学, 電気通信学部, 講師 (50313432)
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Keywords | スポーツ / ゲーム / 創造性 / ルール / 面白さ |
Research Abstract |
本研究は、参加当事者によるスポーツ的なゲームの創造過程において、如何にルールが決定されてゆくかについて明らかにすることを目的としており、平成15年度と継続で行われている。平成14年度は、ルール決定要因に関する項目を仮説的に設定することを目指した。 まず、予備実験的な調査として、所属機関における「生涯スボーツ演習」受講者を4〜6人のグルーブに分け、その人数でフライングディスクを用いて行える対抗戦形式のゲームを考案してもらった。そのゲームを実施し終えた後、受講者間での評価や考案の際のポイントについて調査を行った。その結果、面白さやゲームの目的、重視した事柄という項目が浮かび上がった。また、そうしたゲームを実現するために施された工夫、ゲームを創造する際に既知のゲームからヒントを得ていること、思い描いていたゲームが実際のゲームにおいてうまく機能していなかったり、予想外の面白さ、楽しさが生み出されたりと、ゲームの考案とその実施から新たなゲームやルール変更の余地があることが窺えた。また、考案の際に運動やスボーツの経験の豊富な学生ほどアイディアをよく出す傾向があり、その人間の過去の運動・スポーツ経験もゲーム考案の際の重要なファクターである可能性も示された。 そして、考案されたゲームがどのようなスポーツのタイプに該当するのか、そのカテゴリー設定を行う必要性から、文献調査にも着手した。 平成14年度の研究成果は、日本体育学会体育原理専門分科会夏期合宿研究会において「スポーツとゲームの創造:ゲームづくりの実践から」というタイトルで発表した。また、その報告書は、平成15年4月発行予定の「体育原理研究第33号」に掲載予定である(ページ等未定)。
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