2003 Fiscal Year Annual Research Report
スポーツ・ボランティアの活動継続性と没我度に関する実証的研究
Project/Area Number |
14780020
|
Research Institution | Yamaguchi Prefectural University |
Principal Investigator |
松本 耕二 山口県立大学, 社会福祉学部, 助手 (60264983)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 尚浩 鹿屋体育大学, 講師 (70274868)
國本 明徳 東京YMCA社会体育, 保育専門学校, 講師
|
Keywords | ボランティア / スポーツイベント / 参加動機 / 活動継続性 / 活動満足 / バーンアウト / コミットメント |
Research Abstract |
本研究は、体育・スポーツ領域におけるボランティアの多様性に着目し、これまで日常的な活動に携わる「コミュニティ・ボランティア」と、一時的に単発的にかかわる「イベントボランティア」の活動意識における類似点および相違点を明らかにすることを目的としている。 平成14年度は、主に青少年スポーツ(健常・体育スポーツ領域)と障害者スポーツ(障害・福祉領域)の活動参加者を対象とした団体(NPO法人スペシャルオリンピックス日本)やイベント(第10回全国中学校駅伝大会、第3回山口県障害者スポーツ大会、2002スペシャルオリンピックス日本夏季ナショナルゲーム・東京大会)への質問紙調査を実施しデータ収集を実施した。 平成15年度は、研究成果の公表(日本体育学会、山口県体育学会)と活動継続性に着目した調査(2004スペシャルオリンピックス日本冬季ナショナルゲーム・長野大会)を中心に実施した。 これらの調査等で収集したデータは、逐次、集計・分析し、研究成果を下記の通り発表・公表している。 (1)障害者スポーツ・ボランティアの活動継続に関する一考察-バーンアウト尺度の適用- (2)障害者スポーツイベントにおけるボランティアの参加動機 -性別、年代別、活動経験別による比較- (3)動員型イベントボランティアの活動満足と継続性に関する考察 (4)障害者スポーツイベントにおけるボランティアコーチの参加動機 (5)スポーツ・ボランティアの参加動機と組織コミットメントと継続意欲 -地域の障害者スポーツを支えるボランティア- 本研究の目的とするボランティア参加者の没我度と活動継続性については組織コミットメントを中心に分析・公表したが、活動領域(活動内容レベル)、活動対象・内容別の比較検討が課題となっており未だ明らかになっていない。早急に進めたい。以後、実際に活動するボランティアの活動継続性への影響、所属団体の持つ活動の指向性(競技指向や社会的活動指向など)との類似・相違点さぐり、課題や問題点を明らかにすることとしたい。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 國本明徳, 松本耕二, 北村尚浩: "障害者スポーツ・ボランティアの活動継続に関する一考察-バーンアウト尺度の適用-"日本生涯スポーツ学会第4回大会(神戸). (発表). (2002)
-
[Publications] 松本耕二, 國本明徳, 北村尚浩: "障害者スポーツイベントにおけるボランティアの参加動機-性別、年代別、活動経験別による比較-"山口県体育学研究. 46. 11-20 (2003)
-
[Publications] 松本耕二: "動員型イベントボランティアの活動満足と継続性に関する考察"山口県教育委員会保健体育課「スポーツボランティア運営会議」. (発表). (2003)
-
[Publications] 北村尚浩, 松本耕二, 國本明徳, 仲野隆士: "スポーツ・ボランティアの継続意欲,参加動機と組織コミットメント"第54回日本体育学会体育社会学専門分科会発表論文集. (発表). 193-198 (2003)
-
[Publications] 仲野隆士, 松本耕二, 國本明徳, 北村尚浩: "障害者スポーツイベントにおけるボランティアコーチの参加動機"第54回日本体育学会体育社会学専門分科会発表論文集. (発表). 199-204 (2003)
-
[Publications] 松本耕二, 北村尚浩, 國本明徳, 仲野隆士: "スポーツ・ボランティアの参加動機と組織コミットメントと継続意欲-地域の障害者スポーツを支えるボランティア-"山口県体育学研究. 47(印刷中). (2004)