2003 Fiscal Year Annual Research Report
運動による高齢者の転倒防止および健康促進〜生涯スポーツへの発展の可能性
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14780031
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Research Institution | Nagasaki International University |
Principal Investigator |
熊谷 賢哉 長崎国際大学, 人間社会学部, 専任講師 (30341572)
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Keywords | 高齢者 / 筋力 / バランス能力 |
Research Abstract |
1.平成14年度の考察 中高年者を対象とした筋力トレーニングにおいて、筋力は増加したが、筋量は増加しなかった。さらに低負荷で行うパワーリハビリテーションにおいて筋量の増加が起こるとは考えがたい。筋力増加は神経系の適応によるものであると考えられ、この適応によりバランス能力が向上した可能性が示唆される。 2.平成15年度以降の目標:パワーリハビリテーションの生理学的効果の検討 全身にわたる低負荷トレーニングによる筋力およびバランス能力の向上が、生理学的レベルにおけるどのような変化に起因するものなのかを明らかにする。トレーニング前後に各種体力測定(筋力、開眼片足立ち、ファンクショナルリーチ等)、形態計測(超音波による身体各部の筋厚測定)、および開眼片足立ち時の筋電図解析を行い、各測定値間の関係について検討する。 3.平成15年度に行ったこと:パワーリハビリテーションによる筋量の変化について パワーリハビリテーションを行っている高齢者を対象に超音波Bモード法による下肢筋厚(大腿前面・後面・下腿前面・後面)の測定を開始した。現在、4名の高齢者(男性1名、女性3名)について縦断的な測定を行っている。
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