2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14780106
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
松浦 慶総 横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 助手 (70282960)
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Keywords | 技能動作 / 知的符号化 / 遠隔教育 / 誤りの類型化 / MTシステム / 動作の判定 |
Research Abstract |
本研究では技能教育において重要である動作教育に注目し,技能動作の定量的な正誤判定,および誤り動作の類型化を行い,これらの情報を付加することで動作の知的符号化を実現した技能遠隔教育システムを開発することを目的とした. 本年度はまず技能動作の3次元位置情報を取得した後,動作学習において重要な動作過程のポイントを基に定義した要素動作を抽出するシステムの開発を行った.はじめに2台のCCDカメラにより技能動作の撮影を行い,その映像を動画像対応画像処理ボードによりコンピュータに取り込む.取り込んだ動画データから3次元動画像解析ソフトにより,動作過程の時系列3次元位置情報を抽出し,更に角度や速度ベクトル,加速度ベクトル等の評価データを算出した.ここで本研究では,動作学習において重要である動作の動的状態と静的状態,およびその切り替わり時点に着目した要素動作を定義し,比較・評価の基本単位とした.システムでは対象動作の要素動作を抽出し,評価データを各要素動作に分類した. 次に品質工学手法のMTシステムを利用して動作の正誤判定を行うシステムの開発を行った.教授者のデータを正常データ群としてMTシステムの単位空間を作成し,この単位空間と学習者の評価データとのマハラノビス距離を求めて単位空間内に含まれていれば正常であると判定する.本実験では習字動作を対象として実験を行い,師範資格を有する熟練者のデータから単位空間を作成し,初級者のデータから要素動作ごとの正誤判定,および熟練度の判定を行った.このシステムでは多次元評価データから単位空間を作成することが可能なので,技能動作の総合的な評価の実現,および教授者データの適度なばらつきを含めることが可能となり,より教授者の判断に近い評価が可能となる.
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Research Products
(1 results)