2002 Fiscal Year Annual Research Report
大問形式による出題が可能な汎用的コンピュータ適応型テストシステムの開発
Project/Area Number |
14780128
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
菊地 賢一 東邦大学, 理学部, 講師 (50270426)
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Keywords | コンピュータ適応型テスト / CAT / 項目反応理論 / IRT |
Research Abstract |
平成14年度は、まず、本研究で用いる大問を取り扱うことのできる問題選択のアルゴリズムの検討を行った。本研究で開発するシステムは、ユーザインターフェースにWebサーバとブラウザを用いるため、問題選択を行うプログラムを受験者からの解答が得られる度に、実行させる必要がある。そのため、得られた解答と前回の出題段階での計算結果から、逐次的に効率良く次回に出題すべき問題を選択する必要がある。問題選択のアルゴリズムとしては、情報量やベイズ的な手法を用いたアルゴリズムが想定されるが、逐次的に計算が可能という点に注意するとともに、ある種の近似を行うことにより計算手順が簡素化できるようなアルゴリズムを検討した。その結果、ベイズ的な手法により、開発を行うこととした。 次に、平成12、13年度に行っている奨励研究で開発したシステムの拡張を行った。現状のシステムでは、独立な問題だけを取り扱うように開発されているが、それを大問が取り扱えるように拡張し、開発したアルゴリズムを実装した。なお、昨年度までのシステムにおいては、アーキテクチャに依存しないという観点で開発を行ってきた。しかし、学会発表などで得たユーザの側からの意見を集約した結果、本研究では、OSとしてMicrosoft Windows XP、問題や解答過程を蓄積するためのデータベースとしては、Microsoft SQL Server 2000を採用し、開発を行った。 なお、本年度途中までの研究成果については、日本行動計量学会大会において、研究発表を行った。
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