2003 Fiscal Year Annual Research Report
大問形式による出題が可能な汎用的コンピュータ適応型テストシステムの開発
Project/Area Number |
14780128
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
菊地 賢一 東邦大学, 理学部, 講師 (50270426)
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Keywords | コンピュータ適応型テスト / CAT / 項目反応理論 / IRT |
Research Abstract |
近年、コンピュータの普及によりテストの分野でも、コンピュータ適応型テストが実用化の段階に入ったが、現状のテスト理論では、出題する問題は、問題ごとに独立しているという仮定が必要な場合が多い。すなわち、適応型テストを行う際には、独立した小問単位で構成されたテストしか、理論的には行うことができない。しかし、現在、日本で行われているテストでは、ある文章を読んで、それについてのいくつかの問いに答えるといった、いわゆる大問単位で構成された試験問題が多い。 本研究では、これまでの研究成果を一歩進め、問題の間に相関関係があるような、いわゆる大問形式であっても出題が可能となるような適応型テストのための方法を提案し、それを実装した汎用的に利用できるコンピュータ適応型テストシステムの開発を行っている。 平成15年度は、平成14年度に開発を行ったシステムの有用性を検討する実験を行った。そのため、まず、実験で利用するための問題を作成しなければならない。本研究では、新たに問題を作成するのではなく、共同研究を行っている企業の英語テストと共通1次試験、大学入試センター試験の英語の問題を利用することとした。既存のものを利用した方が、その問題を利用した際のデータを利用できる上、問題そのものの質も高いと思われるからである。そして、本研究で開発したシステムと従来の形態の試験を比較するための実験を行った。これにより、測定精度の比較や妥当性の検討を行った。 なお、本年度途中までの研究成果については、日本行動計量学会大会、日本テスト学会大会において、研究発表を行った。
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