2004 Fiscal Year Annual Research Report
鑑賞教育プログラム作成のための児童の視覚イメージ力に関する研究
Project/Area Number |
14780150
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
幸 秀樹 宮崎大学, 教育文化学部, 助教授 (50282794)
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Keywords | 鑑賞教育 / イメージ / コミュニケーション / シンボル |
Research Abstract |
研究三年目に当たる本年度は、前年度の授業実践を受け、継続して視覚イメージ力についての実態調査を行った。また,調査校より許可をいただき,図画工作科担当の教諭とTTによる鑑賞領域の提案授業を行った。調査対象は、第2学年1クラス。 1.視覚イメージ力についての実態調査,分析 今回の調査では、前年度調査した第1学年の児童を対象に引き続き分析を進めた。第2学年に上がった児童の学年進行による言語運用能力、イメージ力の違いについて分析。今回調査したクラスは,昨年度とクラス内の構成員が若干違うため,昨年度の研究で確認されたクラス内の子ども同士の影響も見直して調査する必要性を確認した。また,鑑賞の視点を持たせるためのワークシート開発の必要性を確認した。 2.鑑賞領域授業実践 児童が絵を見てどのような言葉を発するのか,日常の言語運用能力について,担任の教諭より聞き取り調査をした。そして,その調査をもとに授業実践を行った。 調査クラスにおいて、本を読み聞かせ,その感想画を描いてもらう。そこで,言葉の聞き取りによるイメージ力を確認。描画後,鑑賞領域の授業を指導。(目標:自分や友だちの作品の工夫に気づき,関心をもって作品を見ようとする。自分や友だちの作品のよさや美しさを感じ取る。)そこで,絵から受けたイメージを言葉に置きかえる力を確認。初発の感想だけでは,絵を見る視点が不十分であるので,ワークシートを準備し,児童に選択又は記述による記入をしてもらい,描画後の自分の作品、友だちの作品に対する感想を収集。 3.授業プログラムの提案(鑑賞領域) 授業実践によって得られた資料を分析した結果の小学校低学年における鑑賞領域授業のプログラムの再検討は,今後の継続課題となった。
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