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2002 Fiscal Year Annual Research Report

読解タスクの複雑性が第二言語における読みの深さに与える影響:理解内容と読解ストラテジー使用の考察から

Research Project

Project/Area Number 14780154
Research InstitutionKyoto University of Foreign Studies

Principal Investigator

吉田 真美  京都外国語大学, 外国語学部, 講師 (80300242)

Keywords第二言語読解 / 読解過程 / タスクの効果 / テキストタイプ / 対象言語の習熟度 / テキスト表象 / Think-Aloudプロトコル / 筆記想起
Research Abstract

1.文献調査
第二言語読解に関する先行研究を概観し、問題点を指摘した。第一言語読解研究における研究成果や理論的枠組みを第二言語読解研究に応用することを提案した。本研究で用いる研究手法の利点と問題点を考察した。
2.予備研究
基礎的データとして、日本人英語学習者の英文読解における読解ストラテジー使用と読後の理解内容の関係を分析した。Think-aloudプロトコル法により観察した読みの過程を考察した結果、積極的に推論する読み手とテキスト情報に頼りがちな読み手に分類できることが明らかになったが、それが必ずしも英語力だけで決定されるのでなくワーキングメモリなどの別の要因も影響していることが示された。また筆記想起データに基づく理解内容の分析からは、些末な事を記憶しがちな読み手と、情報を統合し要点を把握できる読み手の2タイプの理解の仕方があることが分かった。読解過程と理解内容の相関分析からは、推論を多く生成する読み手ほどテキストの重要な点を理解していることが明らかになった。さらに質的分析からは、理解内容とテキストへの働きかけという二つの視点から読み手を観察する必要性が示された。
3.実験の実施とデータ分析
タスクが理解内容に与える影響を調査するために、日本人大学生120名対象に複雑タスク条件と統制条件の下で読解内容理解度を測定した。筆記想起法によるデータの採点及び統計処理を現在行っている。理解内容の重要性を分析することで読みの深さを考察する予定である。さらに読解ストラテジーにおけるタスクの影響を調査するために、日本人大学生18名を対象にThink-aloudプロトコル法を用いて上記と同じ条件で読解作業を行ってもらった。録音データをテープから起こしストラテジーパターンの分析を現在行っている。タスクの違いがストラテジーの選択に与える影響を検討し、理解に導かれる過程を説明する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 吉田 真美: "Working Memory Capacity and the Use of Inference in L2 Reading"JACET BULLETIN. 36. 1-17 (2003)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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