2003 Fiscal Year Annual Research Report
2変量生存時間データのセミパラメトリック分析法とその医学データへの応用
Project/Area Number |
14780164
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
鈴川 晶夫 北海道大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (00277287)
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Keywords | 生存時間データ / 打ち切りデータ / セミパラメトリック統計モデル / 2変量生存関数 / 医学データ |
Research Abstract |
本研究は、打ち切りのある2変量生存時間データ解析のためのセミパラメトリックモデルを構築し、そのモデルに基づく分析手法を開発することを目的としている。また、癌の再発時間データや透析患者のカテーテル感染時間データなど、様々な実際の医学データにそれを適用することによって、その医学データへの応用上の有効性や問題点を明らかにすることを目的としている。 本年度は、前年度に開発された推測法の推測効率に関する理論的・数値的検討を行った。また、構築されたセミパラメトリックモデルの妥当性に関して、医学データ解析の立場から検討した。実際の医学データに開発手法を適用し、その応用上の問題点などを検討し、分析手法の改良・拡張を行った。 ◇理論的効率評価 セミパラメトリック推定量のノンパラメトリック推定量に対する漸近相対効率を計算することにより、どのようなモデルを導入することにより、どの程度効率が改善されるかを明らかにした。 ◇数値シミュレーションによる効率評価 2変量指数分布などを仮定した数値シミュレーションにより、推定量の推定誤差などを数値的に評価した。 ◇医学データへの適用 実際の医学データに対して開発手法を適用し、分析結果の解釈の仕方やその表示法について検討した。特に、2変量生存関数や変量間の従属性を視覚的に表示する手法について検討した。ただし、ここで扱った医学データは、医学・統計学関連の学術雑誌・図書において既に公表されているものであり、被験者の同意や社会的コンセンサスを必要とするものではない。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Akio Suzukawa, Nobuhiro Taneichi: "Semiparametric estimation based on parametric modeling of the cause-specific hazard ratios in competing risks"Journal of Multivariate Analysis. 87・2. 80-100 (2003)
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[Publications] 鈴川晶夫: "カプラン・マイヤー積分統計量の性質について"2003年度統計関連学会連合大会論文集. 1巻. 265-266 (2003)