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2002 Fiscal Year Annual Research Report

量子計算と古典通信路を用いた電子署名方式

Research Project

Project/Area Number 14780190
Research InstitutionTokyo Institute of Technology

Principal Investigator

田中 圭介  東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 講師 (20334518)

Keywords暗号プロトコル / 回路計算量 / 秘匿通信 / 量子プロトコル / 密度攻撃 / 安全性
Research Abstract

主に、大きく分けて二つの研究成果が得られた。一つは、暗号プロトコルモデルの基礎として、Boole回路に関する基本的な結果である。具体的には、Boole回路中で用いることのできる否定ゲートの個数と回路サイズの関係についての考察を行った。その結果、回路から否定ゲートを一つ取り除いたときに、サイズの指数増加を引き起こすような回路を特定できた。
もう一つは、電子署名方式と対をなす秘匿通信方式、特に本研究と密接に関わり合いをもつ、量子計算と古典通信路を同時に用いた秘匿通信方式に関する結果である。具体的には、2000年にOkamoto-Tanaka-Uchiyamaにより提案された方式に関する安全性の厳密な評価を行ない、その結果、その方式をそのまま使った場合、安全性に大きな問題があることがわかった。この既存方式はナップザック暗号とよばれる方式の一種であり、ナップザック暗号に対する強力な攻撃法として密度攻撃とよばれる攻撃法が知られていた。この密度攻撃に耐えるナップザック暗号を設計するには、密度とよばれる安全性の指標を十分高くすることで一般的には十分とされていた。2000年に提案された既存方式も密度は十分高く、よって密度攻撃に強いとされていた。しかしながら本研究により、この既存方式は、密度が十分高いにもかかわらず、密度攻撃とよばれる攻撃に対して弱いことがわかった。また、Chor-Rivest方式などの密度が十分高く密度攻撃に対して強いとされていたナップザック暗号も、我々の解析によって実際には密度攻撃に対して弱いことがわかった。これらの結果については現在投稿中である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Shao-Chin Sung, Keisuke Tanaka: "An exponential gap with the removal of one negation gate"Information Processing Letters. 82. 155-158 (2002)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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