2002 Fiscal Year Annual Research Report
XMLにおけるスキーマの変更とそれに伴うインスタンス文書の更新に関する研究
Project/Area Number |
14780198
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
萩原 威志 新潟大学, 工学部, 助手 (10293200)
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Keywords | XML / 属性文法 / 文書変換 / MAGE |
Research Abstract |
単純な構造のXML文書から目次付のHTMLへの変換を例として,オブジェクト指向属性文法プログラミング環境MAGEを用いて文書トランスレータを構築するため,以下の手順で文書変換を行うプロトタイプを構築した。 1.DTDスキーマ情報から属性文法のテンプレートを生成 2.得られた属性文法テンプレートに変換ルールを記述 3.MAGE処理系によりコンパイルし,XMLトランスレータを構築 4.XML文書を処理 このプロトタイプ上では,属性文法での変換ルールの記述は,葉ノードの情報を文字列結合で合成して組み立てるという方法で行っているが,親子ノードの間の局所的な属性関係のみで記述するため,変換後の構造を把握しやすいという利点は保っている。ただし,変換前のスキーマと変換後のスキーマとの対応関係を明確にすることが困難であるため,これを解決する方法を検討する必要がある。 また,記述した属性文法の変換ルールからXSLTスタイルシートを生成する方法を検討し,単純な構造変換のみの場合のプロトタイプに目処をつけることができた。この部分に関しては,MAGE特有のノード間のメッセージパッシング機能を用いた動的な属性評価や,外部クラス(C++で記述したクラス)の利用などの機能を活用してコーディングを進めており,MAGEでのプログラミング方法の提案,デバッグに役立った。 属性文法処理系として,MAGEを利用しているが,この一部としてSynthesizer Generatorというツールにより構築されていたコードトランスレータがあった。しかし,このコードトランスレータでは扱えるコードサイズに限界が見えてきたため,コードトランスレータの再コーディングを進めると同時に属性文法処理系自体のデバッグを進めた。
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