2003 Fiscal Year Annual Research Report
XMLにおけるスキーマの変更とそれに伴うインスタンス文書の更新に関する研究
Project/Area Number |
14780198
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
萩原 威志 新潟大学, 工学部, 助手 (10293200)
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Keywords | XML / 属性文法 / 文書変換 |
Research Abstract |
DTDスキーマからオブジェクト指向属性文法OOAGのスケルトンコードを生成するツール群を構築した。これを用いて,Simplified DocBook (SDocBook)形式のXML文書からHTML形式への変換を例に記述実験を行った。SDocBookのエレメント数は111あり比較的大きなスキーマセットである。これをOOAGのスケルトンコードに変換し,もっとも単純な文字列合成を用いてdocbook-utilsなどの既存変換ツールと同等の出力を得られるよう記述実験を行った。ツール開発と平行して記述実験を行っているが,比較的短期間で目的の出力を得ることが出来ていて,変換出力の問題修正や改良を行う場合の有利性を確認できた。 ただし,規模の大きなDTDを処理する場合,以下の2点の問題が明らかになった。 ・スケルトンコードに直接ルール記述する方法では記述が煩雑になりすぎるため,変換ルール記述に対する補助ツール,あるいはルール記述者とのインタフェース言語の必要性が浮かび上がった。 ・また,現在のスケルトンコード生成法では,DTDエレメントと00AGクラス名のマッピング方法の問題が明らかになり,DTDスキーマ変更時に問題が起るため,これに対する解法を与えることが必須である。 また,今回の実験では,単純に文字列合成を用いたが,出力構築に出力スキーマを直接木構造で合成することにより,出力文書の妥当性を保証できるはずで,今後このことを確認する必要がある。
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Research Products
(1 results)